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Shinko E804/805 with V-Strom650 北海道ツーリングで使ってみてのインプレ

Shinko E804/805を履かせたV-Strom650XTで北海道を走ってきたのでタイヤのインプレを

基本的には直前まで履いていたMetzeler Roadtec01との比較になります。

まずは前提として、トリプルパニアにキャンプツーリングの荷物を積載して、標準よりもだいぶ重めなライダー(90kg弱)が乗車したインプレで有ることをご承知おきください。

また、空気圧は前:2.3kg/cm^2 後:2.7kg/cm^2と少し高めで調整。

 

まず、フェリー乗り場まで400km程高速道路を走った感想としては、やはりロードノイズがうるさく感じる。大体80km/h程度の速度以上でフロントから「グォー」とか「ワ゛ー」という音が聞こえてくる。

元々Vstrom650はエンジン音が静かで、更に社外品のフロントスクリーンに交換しているためヘルメットに当たる風の音がかなり低減されているので、ロードノイズは聞こえやすい状況で有るかもしれない。

走行中は気にならないものの、ブレーキング時には絶対的なグリップ力の低さが露呈し、意識して強めにブレーキを掛けると簡単にABSが作動してしまう事があった。

高速道路での全体的な印象としてはやはりグリップは高くないものの、高速道路の様にRのゆるい線形の道であればそれほど違和感なく走行できると感じた。

気になっていた燃費は28km/L程度(満タン法)と、Roadtec01とくらべてもそれほど悪化しなかったのは以外だった。

 

次に一般道での感想だが、Roadtec01の様にタイヤに任せてグリグリ走ることは出来ないものの、極端な体重移動やフロントブレーキを残しながらカーブに突入するような運転をしなければ問題ない程度にグリップを感じることが出来たというのが大まかな感想。

北海道の海沿いの道はもちろん、道南の城岱スカイラインや国道333号北見峠など少々のワインディングであれば、北海道の一般道路的な速度で走ってもあまりブレーキを掛けずにカーブを抜けるような運転をしてもタイヤに不安を感じることは無かった。

バンクの感触としてはRoadtec01の様にタイヤが自分からちょうど良いバンク角を教えてくれるような感じではないが、過不足なくカーブを走るのにちょうどいいところまでは自然に倒れてくれ、起き上がる際もほんのすこしアクセルを開けてあげればそれをきっかけに起きてくれる感じでとても操作しやすく感じた。

 

最後にダートでの感想であるが、林道を走る分には十分な性能であると感じた。

本来であれば林道を走る際には空荷で行きたい所であるが、行程の都合上フル積載のままで走行した。

走行したのは道北の美深歌登大規模林道や風烈布林道と言った砂利ダートが主体で、土や泥での性能は不明。

私はダートを走る際も空気圧はオンロードと同じままで走行するのでそのつもりで。

基本的に林道を安全マージンを取った速度で走る分にはトラクションは良好で特に気を使わずに走行することが出来る。

開けたカーブの出口でわざとアクセルを開け気味にし、リアを滑らせても外に向かって滑る感じは少なく、前に進もうとする力を感じつつ砂利を飛ばしてる感じでかなりコントローラブル。

リアが滑る感覚が気持ちよく、カウンターを当てながら楽しむことが出来る。

また、ダートでのブレーキングでもオンロードで感じたタイヤの潰れやすさが良い方に作用しているのか、思った以上に止まる印象。

 

以上、各路面でのタイヤの感想をつらつらと書きましたが、一言でまとめるなら

「北海道ツーリングで林道も少し走りたいって使い方にはベストマッチ」

オンロード性能もオフロード性能も突出したものではないものの必要十分なレベルであり、道内1週間で計4000km程度走行してブロックの高さは6割程度残っており、耐摩耗性も問題無さそう。

仮に6000km程度で終了だとしても前後で2万円を切る値段なのでコスパは高いと感じた。

道内では雨に降られなかったためウエット性能は未知数ではあるがドライでの印象からすると普通に走る分には問題はないレベルだろうと予想される。

 

今履いているタイヤが終了したら、また同じE804/805を履くだろうというぐらいには気に入った。